- 太陽は、自転が可能かつ自ら光りを放つことのできる恒星のひとつ。
- 月は、地球のまわりを公転しているただひとつの衛星。
太陽と月は、地球上のどこにいてもあり空にあります。でも、太陽は強い陽射しで、月は海の満ち潮や引き潮を作るなどともに命の源です。地球上にあたえる影響力はなによりも大きいでしょう。
地球は自転しながら、太陽とは平面上(黄道)に位置しており太陽を中心にゆっくりと公転しています。そして、月は地球の周囲を約1日に1周公転。その途中、太陽と地球の間を通り過ぎます。
公転(公転)……星の引力に引っぱられながらその星を中心にして周囲を回転すること。
黄道(こうどう)……地球からみる夜空で星座を背景として1年かけて太陽が通る道。
ときどき、「満月」が黄道にかかり太陽に影を作ることや月の光を失わせることがあります。
そして、太陽⇒月⇒地球の順に並ぶという条件が重なると太陽が黒くなって「皆既日食」に。また、太陽⇒地球⇒月の順に並ぶ条件と重なったなら月がみえなくなる「月食」になるのです。
太陽
太陽は、恒星という星のひとつで生まれてから約46億年と考えられています。構造は、中心核(太陽核)からなる7層で形成。表面温度は、約6,000度にもなります。
しかも、「太陽」自体を包んでいるコロナの層は約200万度という想像を絶する温度でした。そのエネルギー源は、核融合反応に加え「陽子-陽子連鎖反応」が大きな役割をになっているのです。
陽子-陽子連鎖反応(ようしーようしれんさはんのう)……恒星の内部にある核融合による反応の一種で水素がヘリウムに変換されること。
太陽の謎
太陽は、解明されていることはほんの少しでまだ謎の多い星です。
なかでも、コロナが約200万度にもなる要因が最大の謎でした。そして、1970年代からX線でコロナの観測をしたところ超高温は磁気的な影響からくる熱ということが判明します。しかし、ほかの説もあっていまだ結論には至っていません。
月
月は、衛星という星のひとつですが光を放つことはできません。「月」が光ってみえるのは、「太陽」の光が月にあたることで輝いていられるのです。
1969年、アメリカのアポロ11号は人類ではじめて月面に着陸して月から石を採ってもち帰ることに成功します。
「月の石」から、放射性炭素の年代を測定したところ約45億5000万年前に誕生したことが判明。さらに、35億年前までは小天体による多くの衝突が発生していたことまで判明したのでした。
ふたつのことからみて、誕生について諸説あるなかでも巨大衝突説を有力視しています。しかし、いまだ結論には至っておらず複数衝突説や月がふたつある説もでてきました。
巨大衝突説……地球にほかの天体がぶつかったことにより飛び散った部分が月になったという説だが物質的な根拠がない。
月の謎
月は、自転をしないため地球からみると表側と裏側があります。月の表側はボコボコしており、クレーター(へこんだ部分)は海ともよばれています。しかし、月の海は、表面の35%を占めているものの月の裏側にはほとんど存在しません。
しかも、月の裏側どころか月全体としてまだ解明されていないことが多いのです。
出典