戦後に皇室祭祀令(こうしつさいしれい)が廃止されるまでは、祝日と祭日の両方があり、それまでは「祝祭日」といわれていました。
- 祝日は毎年、政府が公開する日本の正式なお休みで、法律で定められています。
- 祭日は、皇室や神社の重要なお祭りの日で、昔はお休みでしたが、戦後に祭事の日に休むことが廃止されました。
※皇室祭祀令:皇室のお祭りに関する法令で、昭和22年に廃止されています。廃止後も皇室祭祀令にもとづき、宮中祭祀はおこなわれています。
祝日
日本の祝日は「国民の祝日にかかわる法律」によって定められています。
祝日は3つの種類にわけて制定されています。
- 国民の祝日……国が定めた休日
- 振替休日……国民の祝日が日曜日にかぶったときに次の日に振り替えて休みとなる日
- 国民の休日……祝日に挟まれた日が国民の休日としてお休みになります。
このようにして制定されている日本の祝日は
- 元旦……1月1日 年のはじめを祝います
- 成人の日……1月第2月曜日
- 建国記念の日……2月11日 神武天皇が日本初代天皇に即位されたといわれている日を記念日にしている
- 春分の日……3月21日 春の彼岸の中日
- 昭和の日……4月29日 昭和天皇の誕生日
- みどりの日……5月4日
- こどもの日……5月5日
- 海の日……7月の第3月曜日
- 山の日……8月11日
- 敬老の日……9月第3月曜日
- 秋分の日……9月23日
- 体育の日……10月第2月曜日
- 文化の日……11月3日
- 勤労感謝の日……11月23日
- 天皇誕生日……12月23日 天皇陛下の誕生日
以上が現在の日本の祝日です。もともと、祭日であったものが名前を変えて祝日になっているものもあります。
祭日
祭日とは宗教儀礼上、重要な祭祀(さいし)をおこなう日のことです。
日本の場合、宗教上の祭りというのは神社でのお祭りです。皇室や神社の祭りのなかで特に重要な祭りの日を祭日としてお休みとしていました。
現在の祝日にもなっている祭日は以下になります。
- 四方拝(節)(しほうはい)……天皇陛下が元旦の早朝に、天地四方を拝する行事
- 紀元節(きげんせつ)……2月11日。現在の「建国記念の日」
- 春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)……現在の「春分の日」
- 天長節(てんちょうせつ)……4月29日。現在の「昭和の日」
- 秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)……現在の「秋分の日」です。
- 明治節(めいじせつ)……11月3日。明治天皇の誕生日です。現在の「文化の日」
- 新嘗祭(にいなめさい)……11月23日。現在の「勤労感謝の日」
※今では「祭日」という言葉をつかうことは少なくなりましたが、意味は違っているのですが、昔のなごりで「祝祭日」の言葉をつかう人もいます。
出典