- まんは、東日本発祥の肉を蒸しパンのような皮で包んだ食べもの
- 豚まんは、西日本発祥の豚肉などを蒸しパンのような皮で包んだ食べもの
肉まんも豚まんも、寒くなると食べたくなる中華まんの定番です。今では、コンビニで気軽に手にいれられます。そして、日本各地からさまざまな種類を取り寄せることもできますね。
肉まんの由来は、中国の三国時代にあたる220年ころに諸葛亮(しょかつりょう)が命じて作ったのがはじまりです。
それは、川の氾濫を止めるための「いけにえ」にする「人間の頭に代わるもの」としたことが伝説として残っています。
本場中国では、中華まんのもとである小麦粉で具を包みこむ包子(パオズ)という伝統的料理があります。
主に、
- 豚肉は「肉包」
- 白菜などは「菜包」
- 小豆あんは「豆沙包」
これらは、小麦粉を主食とする中国ならではの料理である点心のひとつに含まれているのでした。
日本でも、中華街など一部では本場の中華まんを売っていました。しかし、日本人の口には合わなかったのです。
その後、改良を重ねて今の「肉まん」や「豚まん」ができるのでした。しかしながら、日本初とするには諸説あるのです。
肉まん
肉まんは、1927年に東日本の新宿にある中村屋で「天下一品 支那饅頭」として生まれました。それは、同社創業者夫妻が中国旅行で包子を目にしたことからはじまります。
中村屋では、包子を日本人向けの味に改良するため中国の職人を雇って開発しました。そこから、中村屋の中華まんじゅうは一般的にも広まっていったのです。
なぜ肉まんなのか
東日本では、鶏肉も牛肉も豚肉も肉なのです。そのため、肉まんじゅうともいわれた食べものは「肉まん」と親しまれて広まりました。
かつては、肉まんじゅうが弁当やたこ焼き、餃子の部類で商標登録されていました。それは、肉まんじゅうがパン屋で取引されない部類とみなされていたからです。
その後、肉まんじゅうもパン屋で取引されることもあるとして、商標登録が見直されることになります。また、新しい部類はあらためて菓子及びパン類(旧菓子及びパン)とされました。
こうして、あらたに商標登録されたのが中華まんじゅう。そして、肉まんのほかあんまんやピザまんやカレーまんも含むよび名になるのです。
豚まん
豚まんは、1915年に西日本の神戸中華街は南京町にある老祥記(ろうしょうき)で「豚饅頭」として生まれました。
老祥記では、中国の天津包子(テンチンパオツー)を日本人の好みに改良したのがこの豚饅頭です。
ただし、一般的に普及している現在の豚まんと同一であるかは不明です。
なぜ豚まんなのか
では、なぜ中華まんのことを西日本では「豚まん」というのでしょう。それは、西日本でいう肉とは牛肉のことを指しているからなのです。
しかも、関西地方に出店している551蓬莱は、初期に牛肉を詰めた「肉まん」を販売していました。