どちらの言葉も通常の言葉の意味以外に法律用語としても、もちいられています。故意と過失は、意図的(わざと)か不注意(うっかり)かの違いがあります。
- 故意は一般的にある行為が「意図的」なものであることをいいます。
- 過失は注意義務に違反する状態や「不注意」をいいます。
故意と過失は、債務不履行責任(さいむふりこうせきにん)や、不法行為責任(ふほうこういせきにん)の条件になります。
- 債務不履行とは、お金を借りている人が、正当な理由がないのに債務の本旨に従った給付をしないことをいう。
- 不法行為とは、ある者が他人の権利や利益を憲法に違反して侵害する行為。
故意
自分がおこなう行為が他の人に損害を与えることがわかっているのに、その行為をおこなった場合を故意といいます。
法律用語としては「未必の故意」という言葉もあります。
未必の故意とは、自分がおこなう行為が他の人に損害を与える可能性があるかもしれないと思いながらも、結果として犯罪行為が発生してもかまわないという心理状態をあらわす言葉です。
過失
本来注意しなければいけないのに、注意をおこたってしまい損害を発生させてしまった状態をあらわす言葉です。
認識ある過失は、過失の一種で自分がおこなう行為が他の人に損害を与える可能性はわかっているが、その損害を回避できると信じて行為をおこなったが結果として損害が発生した場合にもちいる言葉です。
刑法上、重大な過失のことを重過失とよんでいます。
重過失とは、結果の予想がとても簡単なときや、かなりの注意義務違反のための結果を予想や避けなかった場合のこと。
もし、あなたがトラブルに巻き込まれた場合、早めに法律の専門家「弁護士」に相談しましょう。
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