- ゴルゴンゾーラは、ブルーチーズのひとつで青かびがまだらにはいった層をもつイタリア発祥のチーズ
- ブルーチーズは、青かびがまだらにはいった層をもつチーズの総称
ゴルゴンゾーラなどのブルーチーズは、青かび(青黴)の独特な味や臭いから好みはあるものの世界中で愛されています。
しかも、「ゴルゴンゾーラ」は血圧の上昇をゆるやかにするのです。発酵する段階で生まれるラクトトリペプチド(LTP、アミノ酸の一種)などのペプチド。それが、血圧の上昇を抑えてくれるのでした。
しかしながら、ゴルゴンゾーラ約30gに含まれる塩分は1.27gあります。もしも、食卓に並べるなら1日の塩分量を加減したほうがよいでしょう。
ゴルゴンゾーラ
ゴルゴンゾーラは、9世紀ごろ北イタリアで偶然生まれました。材料には、牛やヤギの乳と青かびペニシリウム・グラーカム(Penicillium galaucum)などを使用。
ところどころに青い胞子があり独特の臭いもします。
名前は、straccno(疲労)とロンバルディア州の村Gorgonzola「ゴルゴンゾーラ」を合わせた言葉。それは、ゴルゴンゾーラ村で疲れた牛を休憩させているときに作ったのがはじまりでした。
Stracchino di Gorgonzola(ストゥラッキーノ・ディ・ゴルゴンゾーラ)……北イタリアなどの方言。もとのstraccno(ストラッコ)は疲れたという意味。
美食家で知られた、ウィリアムテルで有名な作曲家のロッシーニ。彼は、手紙に「ゴルゴンゾーラ」のことを書いています。このことから、「ゴルゴンゾーラ」は世界中で愛されるチーズだということがわかりますね。
ゴルゴンゾーラの種類
ゴルゴンゾーラは、「世界三大ブルーチーズ」のひとつともいわれるほど有名です。種類は、大きくわけてふたつあります。
- ピッカンテ(piccante)……ゴルゴンゾーラの原型。風味が強いため主に料理で使う。
- ドルチェ(dolce)……ミルクの風味が香る甘みとクリーミーさが人気。そのまま食べることが多い。
ブルーチーズ
ブルーチーズは、牛やヤギや羊からしぼった乳と青かびを材料にします。発祥は、イタリア(ミラノ近郊)の「ゴルゴンゾーラ」からでした。
主な製法は、固めて水分をきった乳に青かびをふりかけた層を作ります。そして、熟成している間にすきまから空気がはいることで青かびが増えて風味づけされるのです。
名前は、英語ならblue cheese、フランス語ならbleu。語源については、ふたつの説があります。
- 青(blao)……フランク語からくる説。
- 凝固させる(broussa)……プロヴァンス語からくる説。
味は、辛みがあるためマスカルポーネなどほかのチーズをまぜたものもあるでしょう。
※フランク語とは、ゲルマン人部族の古代フランク人が使った古フランク語。
※プロヴァンス語とは、フランス南部のプロヴァンス地方やイタリアの一部で使われる方言。
ブルーチーズ
ブルーチーズは、できあがる種類によって製法や材料も変わります。そして、世界から称賛される各地の名産品になりました。
- ゴルゴンゾーラ……イタリア産で、牛やヤギの乳から作る。
- ロックフォール……フランス産で、羊の乳と青かび(Penicillium roqueforti)から作る。
- スティルトン……イングランド産で、牛の乳と青かび(Penicillium roqueforti)から作る。