ふたつの違いは、サインペンは商品名というところです。
- フェルトペンはインクが詰まった容器にフェルト生地を芯として差し込んだペン全般をよびます。
- サインペンはフェルトペンの一種であり、文字を書くのに特化したペンです。
※フェルト:羊等の動物の毛を緻密にしたシート状のもの。合成繊維でできたものもフェルトとよぶことがあります。
フェルトペン
ペン先にフェルトや合成繊維を成形した繊維質や、複雑な断面形状の合成樹脂の芯を使用し、毛細管現象により容器の中のインクを吸い出すことで文字が書けます。
※毛細管現象:細い管を液体の中に入れたときに、管の中の液体が表面張力により、他の液体の水平面より高くなったり、低くなったりする現象のこと。
インクには水性・油性とがあります。そして水性・油性それぞれに染料・顔料の違いがあります。
- 油性……乾くのが早くてプラスチックや金属にも描きやすい。商品によっては、表面を溶かしてしまう場合もあります。
- 水性……にじみや紙の裏写りが少ない。筆記面を溶かすことがないので色んなものに描くことが可能。しかもにおいが少ない。なめらかな書き心地が特徴です。
- 染料……水に溶けやすい性質。発色が非常に鮮やかです。しかし、太陽にあたり続けると色あせしやすいです。
- 顔料……鉱物などの天然の素材で作られているもので水に溶けません。太陽にあたり続けても色あせしにくい性質です。
サインペン
もともとは「ぺんてる」の商品名で「PENTEL Sign PEN」として商標登録もされています。
サインペンは和製英語になります。
しかし、時代が進むとともに、細めの水性フェルトペンのことをサインペンと呼ぶようになりました。現代では、一般名詞化しています。
出典
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