- 仏壇とは、仏様や仏像を祀る(まつる)ためにつくられた壇。一般家庭だけでなく、寺院の仏像を仏堂に安置する壇もふくみます。
- 神棚とは、自宅や事務所などで神道の神様を祀るためにつくられた祭壇。
※神道とは、神話や自然現象などにもとづきつくられた日本の宗教。開祖はなく具体的な教えや教典もない。神社が祭祀(さいし)をおこなう場所。
仏様を祀るか神様を祀るかの違いがあります。
仏壇と神棚の違いは?
設置する方向の違い
- 仏壇の設置する方角は、方角は諸説あるが、一般的に北向きはさける。
- 神棚の設置する方角は、南向き、または東向きがよいとされている。
設置する場所の違い
- 仏壇の設置する場所は、ご本尊の高さに注意する。正座してお参りするなら目線より上にくるようにする。立位の場合、ご本尊が胸の高さより上になるようにする。見下ろして拝まないように注意する。
- 神棚の設置する場所は、明るく清浄な場所でできるだけ高い場所。最上階または上の階の床がない場所。できない場合は「雲板」や「雲文字」を用いる。
仏壇と神棚を向かい合わせに設置しない。礼拝のとき、どちらかにお尻をむけてしまうため。
トイレと隣合わせの場所も控える。
お供え物の違い
仏壇
ご本尊、仏具セット、お位牌(浄土真宗の場合はお位牌を使わない)、各宗派とも、写真を飾る教えはなかったが、最近は生前の写真を飾る人も増えている。他にはお菓子など
神棚
神鏡、榊立て、灯明、注連縄、水玉、真榊、飾り徳利、御幣(金幣)など他に縁起物(破魔矢、熊手など)
参拝方法の違い
仏壇
- 仏壇前で正座し、ご本尊に一礼
- お供え物を仏壇前に供える。文字は参拝者が読める方向にして供える。
- ローソクに火をつけ、その火で線香にも火をつけて合掌。
- ローソクの火を手であおいで消す。再度一礼して下がる。※口で吹き消さないこと。
神棚
神社と同じ「二礼二拍手一礼」が基本
- 深い礼を二回(90度)
- 拍手を二回
- 深い礼を一回(90度)
仏壇とは
仏壇は、寺院をイメージして作られている。
- 扉は、寺院の山門
- 扉内側の障子は、本堂の内陣との境の巻障子
- 仏壇内部が三段構成になっており、最上段に、須弥壇(しゅみだん)がありご本尊を安置。
※須弥壇とは、古代インドの考えだと、世界の真ん中に巨大な山「須弥山」があり、てっぺんに帝釈天(たいしゃくてん)、中腹あたりに四天王、ふもとに人間が住み、ここは四大州と呼んでいました。須弥壇は尊い場所として考えられています。
仏壇は3種類に分類
- 重ね型仏壇
- 地袋型仏壇
- 上置型仏壇
重ね型仏壇が一番ポピュラーな仏壇です。
神棚とは
神棚は、一社造り、三社造りがあり、お札の枚数によって使いわけられる。
- お札1枚:一社造り
- お札2~3枚:三社造り
神様を祀る儀式の歴史は古く、古事記にも神を祀る記述がある。
出典