- 枝豆は成熟していないうちに収穫した大豆。緑色でゆでて食べることが多い。
- 大豆はうすい黄色で、煮物や加工されて食べることが多い。
どちらも同じ大豆ですが、成熟しているかどうかで呼び名や食べかたが違います。また、植物分類学上大豆はマメ類、枝豆は野菜類に分類されています。
栄養価が高いことで知られる大豆ですが、枝豆も同じ栄養価があるのでしょうか?栄養価の違いについても説明していきたいと思います。
大豆
マメ科の一年草で種子を食用とする穀類のひとつです。たんぱく質が豊富で「畑の肉」とも呼ばれています。
東アジアが原産で、日本でも縄文時代に栽培されていたと考えられています。20世紀に入ってから、大豆油製造用や飼料用として世界に広がりました。
日本では味噌や醤油、豆腐、納豆などさまざまな形で加工され、日本食に欠かせない存在となっていますね。
大豆の栄養
- たんぱく質、脂質、糖質、ビタミンB1、ビタミンE、葉酸、カリウム、マグネシウムなど栄養素の種類が豊富。
- 肉と同じくらいたんぱく質が豊富だが、肉よりも低カロリーで、必須アミノ酸をバランスよく含み、消化吸収率もいい。
- 大豆イソフラボンが女性ホルモンの代わりになり、更年期障害や骨粗しょう症の予防になる。
- 大豆レシチンが動脈硬化や心筋梗塞を予防し、頭の回転もよくする。
- 大豆サポニンが余分な脂肪や糖分を体の外に出し、抗酸化作用でがんや肌の老化予防にもなる。
- 大豆オリゴ糖が腸の調子を整え、便秘予防になる。
枝豆
大豆が成熟していないうちに収穫されたもので、さや付きで目にすることが多いですね。
「枝豆」として食べられるようになったのは、江戸時代頃からです。日本独特の食べかたでしたが、日本食ブームなどで2000年頃から海外でも食べられるようになりました。
枝豆の栄養
- 大豆と比較するとたんぱく質は少ないが、ビタミン類は多い。大豆には少ないビタミンCやβ-カロチンを多く含む。
- さやがあるため、加熱しても栄養価が失われにくい。
- 枝豆のたんぱく質に含まれるメチオニンは肝機能の働きを助け、飲みすぎや二日酔いの予防になる。
- 利尿作用を促すカリウムを多く含み、むくみ予防になる。
- 大豆よりもカロリーが低い。
*大豆、枝豆には毒性があるので、絶対に生のままで食べないようにしましょう。
*アレルギーのかたもいるので、注意しましょう。
出典