雪駄(せった)と草履(ぞうり)の違いは?元は防水加工してあるかの違い

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  • 草履は着物に合わせてはく、日本の伝統的なはきもの
  • 雪駄は草履より防水機能があり、カカト部分に補強してあるもの

どちらも、着物に合わせてはくことが多い日本の伝統的なはきものです。

元々の違いは、雨天や雪道でも歩けるように防水されているか、すべり止めが付いているかです。

※現代では雪駄が開発された時代とは草履の素材も変わってきています。草履にも防水機能があるもの増えてきました。

北国では雪道用の草履も販売されています。

そのため

  • 草履は格式があり、改まったはきもの
  • 雪駄は気楽にはけるはきもの

といった格の違いでわけられることも多くあります。

雪駄

雪駄(雪踏)(せった)は、丸屋履物店のコラムによると、

竹皮草履の裏面に皮を貼って防水機能を与え、皮底のカカト部分にプロテクター(後金)が付いた履物(草履)の一種

と伝えています。

引用先:丸屋履物店

主に雨天時や雪の中を歩くために作られました。

元々は男性用のはきもので、馬蹄型やテクタ型と呼ばれる長四角の平べったい形の土台に鼻緒をつけた形のはきものです。

最初に雪駄を工夫したのは諸説ありますが、Wikipedia雪駄には千利休だと紹介されています。

Wikipedia雪駄によると

江戸時代には江戸町奉行所の同心が必ずばら緒の雪駄を履いており、「雪駄ちゃらちゃら」(後金の鳴る音)は彼らのトレードマークだった

と伝えています。

引用先:Wikipedia雪駄

現代の雪駄は、

  • お相撲さんだと番付が三段目から雪駄をはくことが許される
  • 女性用の雪駄もあり、エナメルの雪駄からスポンジゴム底の雪駄までさまざま

伝統的なはきものとしての使われかたや、今までにない素材で作られた雪駄があり、着物に合わせる気軽なはきものとして広がっています。

 

草履

草履(ぞうり)は日本の伝統的なはきもののひとつで、下駄や雪駄よりも格式があり、改まったはきものです。

雪駄が開発された江戸時代には草履も竹皮や畳表で作られていましたが、近年は「革草履」が主流。男性用・女性用とも革、布、ビニール、などで覆われた小判型の靴底(ソール)に同種の表をつけ、鼻緒を据え、地面と接する底裏の部分は硬質のウレタンゴムが貼られています。

足をとめる鼻緒(はなお)もさまざまな素材を使い、時代に合わせて変化を続けているはきものです。

元々は格式があり浴衣などの気軽な着物とは合わせないことが多い草履ですが、近年は手軽な素材の草履も登場し浴衣に合わせてはく人も増えてきました。

 

引用先

出典:下駄と雪駄と草履の違い―下駄コラム―丸屋履物店

出典:Wikipedia 雪駄

出典:Wikipedia 草履