- ラザニアはシート状のパスタを使う
- グラタンはマカロニを使う
ラザニア、グラタンどちらもオーブンで焼きあげますが、使う具材や作りかたにも違いがあります。
ラザニアとは
「ラザニア」とは料理名だと思っている人も多いかもしれません。
実は「ラザニア」はイタリア語で「平たいパスタ」という意味。「ラザニア(パスタ)」を使った料理のことを、まとめて一般的に「ラザニア」と呼ぶようになりました。
昔からイタリアで作られていた歴史の古い料理で、「ラザニア」最古のレシピは13世紀のものが残っています。
「ラザニア」はイタリア南部の都市ナポリの郷土料理として有名で、シート状(四角)のパスタを具材に使うのが大きな特徴。
イタリアの本格的なレシピではチーズを数種類混ぜて使います。代表的なものはモッツァレラチーズやパルメザンチーズ、リコッタチーズなど。
さまざまなチーズのうま味が合わさって想像するだけで食べたくなってしまいますね。
一般的な「ラザニア」の作りかた
- シート状のパスタ(ラザニア)をお湯でゆでる
- ホワイトソース、ミートソースを作る
- ホワイトソース、パスタ、ミートソースの順に繰り返してミルフィーユ状に重ねる
- 一番上にチーズを乗せオーブンで焼き上げれば完成
「ラザニア」は百貨店や大型スーパーなどで買うことができますが、手に入らない場合はファルファッレ(蝶の形のパスタ)やコンキリエ(貝殻の形のパスタ)といった平たいショートパスタを代用に使うのがおすすめですよ。
ラザニアの代表的な種類
- ボロネーゼのラザニア……たっぷりとひき肉を使ったボロネーゼソースが特徴。チーズはパルミジャーノ・レッジャーノを使うと本場の味を楽しめる。
- カレーラザニア……ミートソースの代わりにカレールーを使った家庭向けのアレンジ。牛乳を入れたカレー味のホワイトソースで小さなお子さんも食べやすい味。
出典:コトバンク
グラタンとは
寒い冬には、身も心も温まる「グラタン」を食べたくなるというかたも多いかもしれませんね。
「グラタン」はフランスのドフィーネ地方で作られていた郷土料理で、フランス語で「Le Gratin」、「おこげ」「こげ目をつける」という意味。「Glatter」(かき取る)という意味の動詞が語源になっていると言われています。
もともと、あるフランス人が料理に失敗し焦がしてしまったチーズを食べてみたところ、意外にも美味しかったことがきっかけとなり、表面を軽く焦がす「グラタン」が生まれることになりました。
「グラタン」は、メインの具材にゆでたマカロニを使う点が大きな特徴。日本ではマカロニのほかにエビやほうれん草、玉ねぎ、鶏肉を使うのが一般的ですが、本場フランスではジャガイモや牛肉を使うのが定番です。
ちなみに「グラタン」は、アメリカではMac and cheese(マック&チーズ)やMacaroni and Cheese(マカロニチーズ)と呼ばれ、粉チーズがセットになっていて手軽に作れるインスタント食品として販売されています。
「グラタン」の一般的な作りかた
- マカロニをお湯でゆでる。
- バターでベーコンや玉ねぎ、鶏肉など好きな具材を炒める。
- ホワイトソースを作る。
- マカロニ、炒めた具材とホワイトソースをあわせる。
- とろけるチーズを上にのせ、オーブンで焼き上げれば完成。
日本ではメイン料理のイメージが強い「グラタン」ですが、実はデザートとしても人気があることを知っていますか?
デザートとして人気の「フルーツグラタン」
フランスでは「フルーツグラタン」と呼ばれ、りんごやいちご、柿など旬の果物を一口大にカットして、カスタードクリームをかけオーブンで焼き上げて仕上げます。
カスタードクリームがない場合は、市販のプリンを代用するのが簡単でおすすめですよ。
好きなフルーツと甘いソースをあわせるだけで、見た目も華やかな美味しいデザートができるとあって、クックパッドやナディアといった有名レシピサイトには「フルーツグラタン」のレシピがたくさん紹介され人気になっています。
グラタンの代表的な種類
- エビマカロニグラタン……幅広い世代に人気のグラタンメニュー。具材にエビを使い、ホワイトソースをかけるのが特徴。
- フルーツグラタン……旬の果物にソースをかけ焼き上げたデザート。画家として有名なダリが、ホテルで食べたフルーツグラタンのあまりの美味しさに感動し、シェフに自身の絵をプレゼントしたという逸話も。
出典:ハインツ