- 猫は、食肉目に属する「ネコ科のネコ属」に分類。一般的には家畜化したヨーロッパヤマネコで「イエネコ(家猫)」のこと。
- ミーアキャットは、食肉目に属する「マングース科のスリカータ属」に分類。別名をスリカータやミーアカットともいう。
猫だけでなく、ミーアキャットもペットにされるほどのかわいい動物ですね。ともに食肉目(ネコ目や食肉類ともいう)に属しており、肉や骨を食べるためのハサミのような歯である「裂肉歯(れつにくし)」という牙を持つ哺乳類です。
食肉目には、イヌ科やクマ科そしてアシカ科なども属します。なかには竹を主食としているジャイアントパンダや、レッサーパンダなど雑食性の動物も属しているのです。
猫
イエネコの先祖は、アメリカ雑誌『サイエンス』によると、およそ13万1000年前に中東の砂漠などを生息地としていたリビヤヤマネコであると発表されています。
ただし、現在のイエネコが人間にはじめて飼われた猫と直接血のつながりがあるかは確定されていません。世界で最古の飼われた例としては、キプロス島にある9,500年前の遺跡で見いだされています。
人間との関係
古代での猫は、人間にとって狩りの競合相手としてやっかいな存在でした。農耕をはじめた中東の集落で、穀物をたくわえる場所に集まるネズミをヤマネコが追ってきました。その結果、そのまま住みついてしまったことがイエネコになるきっかけと考えられています。
日本でも、奈良時代に害虫などから書物や穀物をまもるために猫も輸入されたと考えられています。犬よりも遅れをとったとはいえ人間にとってのよきパートナーになったのでした。
ミーアキャット
ミーアキャットは、サバンナや荒れ地で生息する体長が30㎝ほどでしっぽの長さを含めると約40~60cmほどの大きさ。昆虫や小さい哺乳類、植物などを食べる動物です。
前足を上げたまま、しっぽと足の三足立ちともいえるような格好で、あたりを見まわします。その姿は、とてもかわいく愛嬌があるため大変有名ですね。
これは、太陽に向かって日光浴をするときや、外敵を警戒しているときのポーズなのです。
人間との関係
日本では、ペットとしても流通しています。しかし、人間に慣れることは難しく、動物園で見かける程度の珍しい動物です。
生息地では、ペットのほか農地の開発に影響を受けているものの、絶滅するまでの恐れはないと考えられています。
出典