流れ星と隕石の違いは?流れ星は「現象」で隕石は「落下物」

流れ星 隕石
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  • 流れ星は、小天体と地球の大気の分子がぶつかって発光する現象のことです。小天体としては彗星から放出された塵(ちり)がほとんどで、それ自体は燃え尽きてしまいます。
  • 隕石は、主に小惑星軌道から来た小天体で、燃え尽きずに地上へ落下したものです。

流れ星とは

流れ星は流星(りゅうせい)ともいいます。

流星物質が地球の大気の分子とぶつかって、発光する現象。

流星物質は太陽のまわりを公転する小天体で、主に彗星から放出された塵(ちり)です。

大気圏内で燃え尽きるため、地上に落下することはありません。

小惑星軌道から来た小天体でも同じような発光現象がみられます。ただ、流れ星よりもずっと明るいもので、火球(かきゅう)といいます。

音声あり

火球となる小天体の中でも特に大きいものは、燃え尽きずに地上へ落下し隕石となります。

流星群とは

たまにニュースで話題となる流星群は、毎年ある決まった時期に観測されます。

流星群は、空のある1点から放射状に星が飛び出すように見えるものです。その飛び出してくる1点が位置する星座の名前がつけられます。

流星群は、彗星の軌道と地球の軌道がぶつかるところで発生します。このため、観測される時期が特定されます。

流星群に属するか属さないかでふたつにわけることができます。

  1. 群流星:流星群に属する流れ星
  2. 散在流星:流星群に属さない流れ星

散在流星は1日に約40~50トン、地球に降り注いでいるといわれています。

音声あり

隕石とは

音声あり

主に小惑星軌道から来た小天体で、燃え尽きずに地上へ落下したものです。

1年に何千個も落ちていますが、発見されるのは10個程度です。

隕石が落ちてくるときは、夜でも真昼のように明るくなることがあります。また、衝撃波によって爆音が鳴り響きます。

隕石の多くは約45億年前にできたもので、太陽系で惑星が形成された当時の物質で構成されているといわれています。

発見された隕石の中で最大のものはナミビアのホバ隕石で、66トン

隕石の名前は、落下地点の配達を受け持つ郵便局の名前となることが多いです。ただし南極に落下した隕石はすべて南極隕石となり、見つかった場所と番号で命名されます。

隕石を成分で分類すると、3つのグループになります。

1.鉄隕石(隕鉄)

主に鉄とニッケルの合金で、分化した天体の金属核に由来します。

  • ニッケル含有比と構造から、さらに3つにわけられます。
  • コバルトや金、白金、イリジウムなどの貴金属やリン、炭素などの非金属元素も含まれています。

2.石鉄隕石

鉄とニッケルの合金とケイ酸塩鉱物がほぼ等量含まれていて、分化した天体の金属核とマントルの境界領域に由来します。

3.石質隕石

主にケイ酸塩鉱物で構成されています。

球粒状構造のコンドルールの有無で、さらにふたつにわけられます。

  • コンドライト コンドルールがあるもので、未分化の天体由来
  • エイコンドライト コンドルールがないもので、分化した天体の地殻やマントル由来

落下の途中で壊れて小さな破片となって落ちてくることも、大きな塊のまま落ちてくることもあります。

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