雹(ひょう)と霰(あられ)の違いは、積乱雲から降る氷の粒は共通で、大きさの違いだけです。どちらも気象現象で積乱雲が発生しやすい夏場に多いです。
- 雹(ひょう)は積乱雲から降る直径5㎜以上の氷の粒。霰(あられ)が成長したものです。
- 霰(あられ)は積乱雲から降る直径5㎜未満の氷の粒。雪あられと氷あられがあります。
雹(ひょう)とは
積乱雲から降る直径5㎜以上の氷の粒です。
日本式天気図の天気記号では、○の中に▲で表されます。
はげしい上昇気流をもつ積乱雲の中で発生します。雲の中で落下したときに表面が溶け、再び雲の上部に吹き上げられます。
このときに、
- 周りの氷の粒
- 過冷却状態の水滴
- 雲の粒子
これらが「付いて凍る」という過程を繰り返して大きくなります。
5~数㎜くらいの大きさのものが多いですが、ゴルフボールくらいの大きさになることもあります。
過去には、「かぼちゃくらいの大きさのものも降った」と記録が残っています。
直径が5㎝を超えるようなものは落下速度が時速100㎞以上になり、人や車、家や農作物に当たると大きな被害がでてしまいます。
霰(あられ)とは
積乱雲から降る直径5㎜未満の氷の粒です。
日本式天気図の天気記号では、○の中に△で表されます。
氷霰(こおりあられ)と雪霰(ゆきあられ)にわけられます。
- 氷霰(こおりあられ)は白色透明、または不透明な氷の粒で、発生する仕組みは雹(ひょう)と同じです。
- 雪霰(ゆきあられ)は白色不透明な氷の粒で、凍結と融解を繰り返す際に雪の結晶に氷の粒が付くことでできます。
ちなみに、みぞれは、雨と雪が混ざった気象現象です。観測データでは雪として記録されます。
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