材料はどちらも同じで、もち米。
違いは、
- あられは、冬に空から降ってくる氷の「あられ(霰)」ほどの大きさ
- おかきは、それよりも大きめ
もち米を揚げたり、焼いたりしたお菓子が「あられ」、「おかき」です。現在では作りかたや、味付けなどには違いはありません。しかし、昔は作りかただけでなく、食べる人も違っていました。
あられとは
もち米を揚げたり、焼いたりしてつくるお菓子こと。
奈良時代には、宮廷などで食されていた高級なお菓子でした。ひな祭りの「あられ」はその名残なのでしょう。
昔は包丁を使って切った餅を炒ったものが「あられ」と呼ばれていました。
お餅をくだいて炒るときの音や、見た目の形が雲から降る直径5ミリ未満の氷の粒「霰」(あられ)に似ているので、「あられ」と呼ばれるようになりました。
おかきとは
こちらも、もち米を揚げたり、焼いたりしてつくるお菓子。
昔は「あられ」の包丁に対して、槌(ツチ)をつかって欠き割って、揚げたり焼いたりしたものを「おかき」と呼んでいました。
正月のお供えものの鏡餠などを割って作っていて、高級なお菓子だった「あられ」とは対照的に庶民のお菓子として長年親しまれてきました。
出典:JAグループ 福岡
出典:岩塚製菓株式会社