- 紅茶ラテは、茶葉から高圧で抽出する方法をとって、濃い紅茶に倍以上のスチームミルクをそそいだ飲みもの。
- ミルクティーは、そのまま飲める紅茶に少しばかりミルクをそそいだ飲みもの。
日本人がはじめてミルクティーを飲んだのは江戸時代です。
嵐でロシアに漂着してしまった大黒屋光太夫が、エカテリーナ2世からお茶会に招かれたのでした。帰国後、「ロシアでは砂糖とミルクいれた茶を飲む」と大黒屋光太夫が話した記録が残っています。
今では、ミルクティーや紅茶ラテも一般的になってきました。家庭ではいれたてを飲むより、紙パックなどのすぐに飲める紅茶を買うかたが増えています。あなたはどうですか?
紅茶にミルクを使う場合は、紅茶の風味を活かすため、常温の低温殺菌されたサラっとした牛乳が向いています。イギリス風に飲みたい場合は、お好みで脂肪分の多い牛乳を使うと近づけるでしょう。
また、高温殺菌の牛乳は紅茶の風味が活かされません。だけど、コクの深い味わいのミルクティーや紅茶ラテになりますよ。
なお、ロイヤルミルクティーは、「紅茶ラテ」・「ミルクティー」とはまた別の紅茶です。
ロイヤルミルクティーというネーミングは、イギリス王朝風であることから日本で独自に名前をつけました。基本的に牛乳で茶葉を煮だした紅茶で、海外ではシチュードティーといいます。
紅茶ラテ
紅茶ラテは、コーヒーでいうとエスプレッソと同じ方法で作ります。
ティープレッソという濃い紅茶をたくさんのミルクをそそぐ方法で、「ティー・ラテ」ともいいます。正確にいうとティープレッソ(濃い紅茶)が入ったカップに、フォームミルク1に対して、スチームミルク9ほどの割合でいれるのです。
フォームミルクはシルクのようになめらかな泡の部分で、スチームミルクは泡が落ちつき液状に戻った部分。
紅茶ラテのミルクについて
なお、フォームミルクもスチームミルクも似た名前ですが、温かく泡だてたミルクを作ったときにわかれたミルクのこと。
ミルクティー
ミルクティーは、明治の中ごろから日本でも飲まれはじめました。
古くはモンゴル人など内陸のユーラシア遊牧民による食習慣で、中国などから手にいれたお茶に牛や羊からの乳やバターをいれています。
ミルクティーといえば、ヨーロッパが思いうかぶかもしれません。だけど、遊牧民の食習慣のほうが古くから親しまれていたのですね。
ミルクティーのミルクについて
ファーストフード店や喫茶店でミルクティーを注文すると、よくコーヒーフレッシュがでてきます。しかし、コーヒーフレッシュは本来のミルクティーとしての飲みかたではありません。
また、紅茶にミルクをそそぐのは「先か」「後か」ということで、紅茶ファンの間で130年も論争がありました。結局、イギリスで1番の権威をもつ「王立化学協会」が紅茶にミルクをそそぐのは「先だ」と判決を下したのでした。
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