- 西暦は西洋の「年」の表記方法。
- 年号は日本独自の「年」の表記方法。「昭和」「平成」のこと。
西暦
元はキリスト教における暦(こよみ)です。
キリスト教における救世主が誕生した年を紀元として、その翌年を西暦1年とする紀年法(きねんぽう)が西暦です。
キリスト誕生から数えて「○○年」となるので、西暦はこの先も無限に続くシステムとなります。これを紀元と呼びます。
- 西暦○○年を「A.D.○○年」と表記しますが、この「A.D」はラテン語で「Anno Domini(アンノドミニ)」の省略で意味は「イエス キリストの年に」です
- 西暦の紀元前は「B.C.」と表記され、これは「Before Christ(ビフォーキリスト)」の省略で「キリスト以前」の意味です
19世紀頃からキリスト教以外の信仰をする人たちとの関係を考えて「A.D.」を「Common Era(CE)」と表記し意味は「共通紀元」とする動きが出てきています。
紀元前を「Before Common Era(BCE)」となります。
※紀年法……年を数えたり、記録したりする方法のことをいいます。種類がいくつかあります。
紀元
ある年をはじめとして、その後の経過した年数を数え続ける無限の数えかた。「紀元」といいます。西暦がこの数えかたになります。
元号
何かしら大きなできごとなどによりリセットする有限の数えかた。「元号(年号)」といいます。日本の「平成」や「昭和」がこの数えかたになります。
循環式
一定の年数で最初にもどり、繰り返す循環式(じゅんかんしき)の数えかた。干支(60年で1周します)がこの数えかたになります。
年号
年号はもともと、中国から入ってきたものです。
中国では王朝が倒されて、新しい支配体系がはじまったときに、新しい権力の象徴として年号が使われていました。
今では日本だけが年号を使っています。
日本で最初に年号が使われたのは、645年です。有名な「大化の改新」のときです。
そのときにはじめて使われたのが「大化」という年号になります。
昔の年号は、色々な機会に変わっていました。
- 天皇陛下の代替わり
- 皇室に何かおめでたいことが起こったとき
- 大災害にみまわれたとき
などに年号を変えてきました。
現在では天皇陛下が代替わりしたときのみ、年号を変えます。昭和54年に「元号法」が制定され、元号の決めかたが定められました。
※元号……専門家の間でも議論がありますが「年号」と同じ意味の言葉です。
元号法での規定では、元号(年号)の決めかたは
- よい意味を持つ文字を使う
- 漢字で2文字
- ひとつの漢字が15画まで
- 書きやすく読みやすい文字
- 1度も年号として使用されていない
というルールにより決められています。
ちなみに、日本にも「西暦」と同じような「紀元」の暦があります。
それは「皇紀(こうき)」と呼びます。
今は「皇紀約2500年」と言われています。(正確な年数はわかりません)
この皇紀は何を「始点」としているかというと、日本の初代天皇といわれている「神武天皇」(その存在が証明されているものはありません)が天皇に「即位」した年です。
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出典