- オウムガイは生きている化石と呼ばれ、南太平洋からオーストラリアの近くの海にすんでいる
- タコブネはタコの一種。太平洋や日本海のあたたかい場所にすんでいる
- アンモナイトはすでに絶滅。世界中の海にすんでいて数も多かったので、あちこちで化石が見つかっています。
「オウムガイ」、「タコブネ」、「アンモナイト」の共通点:軟体動物(なんたいどうぶつ)の頭足類(とうそくるい)。
※軟体動物 貝類やナメクジ、カタツムリ、イカ、タコなどが属するグループ。体が伸縮自在。
※頭足類 軟体動物の中でも、イカやタコやオウムガイ、絶滅したアンモナイトが属するグループ。
オウムガイとは
種類
軟体動物の頭足類で、昔からその姿があまり変わらないため生きている化石といわれています。
オウムガイの生息地
南太平洋からオーストラリアの近くの海で、深さ100~600mにすんでいる。
オウムガイの特徴
触手の数は90本ぐらいで、たくさんついたひだでものにひっつきます。イカやタコと違って、墨を吐くことはありません。
殻の内部はたくさんの仕切りで細かくわけられていて、出口に近い広い部屋に体が入っています。
殻の形や構造は、巻貝よりもアンモナイトのものに似ています。
オウムガイのエサは?
動きはゆっくりで生きた魚介類を捕まえられないため、魚介類の死がいや脱皮した殻を食べます。
オウムガイの寿命
殻を作るのに時間がかかるので、殻のないイカやタコよりも成長はゆっくり。ただ、成長の早いイカやタコよりも寿命が長く、十数年から二十年ぐらい生きます。
オウムガイの名前の由来
オウムガイは日本語で、殻を縦にしたときにみえる黒い部分がオウムのくちばしのようであることが由来。
オウムガイの味は?
フィリピンのセブ島のあたりでは高級食材とされていて、イカや貝のような味がします。
タコブネとは
種類
軟体動物の頭足類で、タコの一種。
タコブネの生息地
太平洋や日本海のあたたかい場所の表層をただよっています。
タコブネの特徴
殻の形は繊細で美しく、オウムガイやアンモナイトのものに似ています。ただ、作られかたや殻の構造は異なっています。
成長したメスで7~8cm、オスはその1/20と小さいうえ採れる数も少ないので、ほとんど市場に出回ることはありません。
殻は卵をまもるためにメスが作り出すもので、オスは殻を作りません。
タコブネのエサは?
肉食で、稚魚や甲殻類を食べて生活。
タコブネの寿命
国内での飼育記録はだいたい1~2週間くらい。
大洗水族館
2017年8月21日から公開され、2017年10月末まで展示
鳥羽水族館
2016年9月27日から10月3日まで展示
新江ノ島水族館
2015年の10月3日から10月10日まで展示
タコブネの名前の由来
タコが貝殻の船に乗っているようにみえる。
タコブネの味は?
タコと同じように食べることができ、味もタコとあまり変わりません。
アンモナイトとは
種類
軟体動物の頭足類で、現在は絶滅。
アンモナイトの生息時期・生息地
魚類が繁栄した古生代デボン紀から恐竜が絶滅する中生代白亜紀末までの約3億5千年前後の間、世界中の海に広くすんでいました。また、生息数も多く殻が劣化しにくかったため、日本やヨーロッパ、アメリカ、マダガスカルなどあちこちで化石が発見されています。
アンモナイトの特徴
殻の構造はオウムガイと似ていて、縦巻きのものが多い。異常巻きというぐにゃぐにゃした巻きかたの殻をもつものでは、日本の近くに生息していたニッポニテスが有名です。
殻の直径が数cmから十数cmほどのものが多い。しかし、ドイツで発見された史上最大のアンモナイトは直径が2mもあります。
アンモナイトの軟体部分の化石は研究できるほど見つかっていないので、軟体部分の構造はまだわかっていません。ただ、オウムガイよりもイカやタコに近かったといわれています。
アンモナイトのエサ
微小な甲殻類などの動物プランクトン。
2011年1月7日付の米科学誌サイエンスで、フランス国立自然史博物館などの仏米研究チームが発表
アンモナイトの寿命
まだ学術的な結論がありません。
アンモナイトの名前の由来
羊の角をもった古代ギリシャの神『アンモーン』の角に似ていたため。
アンモナイトの味は?
オウムガイに見た目が似ているので、オウムガイと同じような味かも!?
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