アイスクリームとジェラートの違いは、乳脂肪分と空気含有量にあります。
- アイスクリームは乳脂肪分8%以上のもの
- ジェラートは乳脂肪分5%前後で「アイスミルク」に分類
だけど、本場イタリアだとちょっと違っていました。
アイスクリーム
アイスクリームは、乳成分が多く、ミルクの濃厚なうまみと味わいが楽しめますが、じつは法律上は乳成分によって、
- アイスクリーム
- アイスミルク
- ラクトアイス
- 氷菓
の4つに分類されており、包装や容器には必ず表示があります。
•アイスクリーム | |
•乳固形分15%以上(内、乳脂肪分8%以上) | |
•乳成分が多く、ミルクの濃厚な旨みと味わいが特徴 | |
•アイスミルク | |
•乳固形分が10%以上(内、乳脂肪分を3%以上) | |
•牛乳と同じくらいの乳成分 | |
・植物油脂が使われることも | |
•ラクトアイス | |
•乳固形分が3%以上 | |
•乳成分が少なくさっぱりした味わい | |
・多くが植物油脂を使用 | |
•氷 菓 | |
•乳脂肪分をほとんど含まない | |
•アイスキャンディー、かき氷など |
定義上、乳脂肪分8%以上のものが「アイスクリーム」なのです。
もうひとつの違いである空気含有量は、
アイスクリーム:50%以上
空気の含有量が少ないほど、もったりと重みのある食感と濃厚な味わいになります。
ちなみに、5月9日はアイスクリームの日になっています。
ジェラート
ジェラートは乳脂肪分5%前後で製造するのが一般的なので、日本の法律に照らし合わせると、ジェラートは「アイスミルク」に分類されます。
ジェラートの空気の含有量は、
ジェラート:33%未満
ジェラートは空気の含有量が少ないです。乳成分が少なくても、あのようなもったりとした濃厚な味わいと、重みのある食感になるわけです。
アイスクリームとジェラートには、乳脂肪分と空気含有量の違いがあるのです。
ちなみに、8月27日ジェラートの日になっています。
イタリアでは、ジェラートはアイスクリーム!?
ジェラートの本場、イタリアでは、ジェラートとアイスクリームの関係はどうなっているのでしょうか?
実はイタリアではアイスクリームのことをジェラートと言います。広い意味では、氷菓も含まれます。
要するに、イタリアではアイスクリームと言えば、ジェラートなのです。
結論
アイスクリームとジェラートの違いは、乳脂肪分と空気含有量の違いにあります。
どちらを選ぶかは、好みの問題でしょう。
ちなみに、乳脂肪分が少ないぶん、ジェラートのほうがヘルシーです。
出典