- 馬は、育っていくことで148㎝以上になる体高をもつ。
- ポニーは、育っても約40㎝から147㎝までの体高しかない。
馬もポニーも、やさしい目をもち世界中で愛される動物ですね。私たちをどれほど癒し楽しませてくれていることでしょう。
馬とポニーは、特に種別があるわけではなく基本的に体高の違いで分類します。よって、ポニーの子供でも148㎝以上の体高に育ったら馬になる場合もあるのです。
馬の分類は、動物分類学としては「ウマ」ひとつのみ。しかし、ポニーやサラブレッドなどの品種をわけるとなるとその方法は国によってさまざまです。
馬
学名をエクウス(Equus)とするウマの先祖は、200万年前から100万年前のあいだに存在していました。また、ラスコー洞窟では、旧石器時代に描かれたウマを壁画でみることができます。
純粋な野生としてのウマは、人間の狩りによって絶滅に近い状態になりました。現在、各地でみられる野生のほとんどが昔は家畜の馬だったのです。
一般的に目にする馬は、ほとんどが品種改良された馬といえるでしょう。
日本における馬
日本にも在来種はいますが、大型在来種など何種類かは絶滅してしまいました。
しかしながら、日本馬事協会によって8種類もの認定された在来種が現存。なかには、天然記念物に指定されている馬もいます。
日本では、昔から慣用句やことわざなどに用いられてきました。また、馬を神とあがめることもあります。それだけに、日本人にとって馬がどんなに貴重な存在だったかがわかるでしょう。
おしら様……馬と夫婦になった人間の娘が、父に殺められてしまった馬の首とともに昇天したことをひとつのいわれとした家の神様
生食(いけづき)……平安末期、八幡神のお使いであり源頼朝が佐々木高綱にあたえた軍馬の名前
ポニー
イギリスでのポニーとは、体高148㎝以下。それは、1899年に王立農業協会によって提唱されました。それでも、ポニーとは147㎝以下のみと数字で判断して大柄なポニーは「馬」としていました。
のちに、血統登録することで馬とポニーの分類化を確立したのです。
ポニーは、動物とふれあえる施設などで子供を乗せて楽しませてくれる存在でもあります。でも、日本には意外な話もあるのです。
日本におけるポニー
時代劇には、立派な馬がかかせませんね。でも、実際に武士がまたがっていたのは日本の在来種である「ポニー」でした。
というのも、当時の在来種は120㎝から140㎝が標準。モンゴルからはいってきた大型のポニーである蒙古馬を在来種としていたからなのです。
平将門や山内一豊など、名だたる武将が立派な名馬を所有していました。しかし、その時代の日本ではめずらしかったといえるでしょう。当時は、馬といえるほどの大きさをもった在来種は少なかったのです。
出典