- クリームは、牛や羊などの乳から乳脂肪分だけを取りだして濃縮する
- 牛乳は、牛の乳をしぼったままの生乳や乳脂肪分の量を調整した飲みもの
生クリームといえば、ホイップしてケーキなどお菓子をはじめ飲みものや料理に使うことが多いですよね。
一方、牛乳といえばそのまま飲んで健康にもよいというイメージがあります。
それもそのはず、1958年、学校給食では脱脂粉乳から牛乳に替わりました。そして、ほぼ毎日牛乳が提供された結果、子供達の体格はどんどん大きくなっていきました。
しかし、近年では食品ロスがさけばれています。今は、いろいろな意味で消費量を考えて生産することが難しい時代。それでも、必要な量を生産して、上手に使い切りたいものですね。
「生クリーム」も「牛乳」も大切な命からいただく恵み。廃棄を減らすことで、牛などの動物を大切にすることにもつながるでしょう。
生クリーム
生クリームの起源は不明です。しかし、「生クリーム」はバターができる途中のクリームの状態。そのことから、紀元前5世紀ころにできていた乳脂が原型ともいえるでしょう。
また、15世紀から16世紀にはホイップクリームのレシピが存在していました。そして、現在の使いかたでの生クリームとするなら15世紀には概念をもっていたといえますね。
しかし、クリームの商品でホイップ用やフレッシュと表記しているものは主に植物性脂肪を使用。そのため、日本ではホイップクリームといって生クリームとは区別することがあります。
生クリームの種類
生クリームの種類は、乳等省令により乳脂肪の使用率で「生クリーム」の用途も変わってくるのです。
乳等省令……食品衛生法にもとづき、厚生が交付した省令。
- ライトクリーム……乳脂肪、18~30%で用途はコーヒーむき
- ヘビークリーム……乳脂肪、30~48%で用途はホイップむき
牛乳
牛乳の起源は不明ですが、食用の乳は動物を家畜として利用してからになります。それは、野生の動物からはまず乳をえるすべがなかったからです。
最古の牛乳は、化学的な根拠をもとにすると5000~6000年前。現在のイギリスが位置している地域で乳脂肪分を陶器で食していました。
古代の日本では、飛鳥時代に百済(くだら)からきたことが残されています。その後、しばらくは宗教上の理由から乳製品が禁止されていた時代もありました。
しかも、牛乳を飲むとウシになるという迷信があったほどです。そして、織田信長は子供のころに牛になるかどうか試すために牛乳を飲んだのでした。
意外なところでは、繊維やプラスチックのもとにもなっています。
牛乳の種類
牛乳には、肉よりも多い脂肪分を含むため、乳脂肪を控えたヘルシーな牛乳も販売されています。
- 無調整……冬季は無脂乳固形分や乳脂肪分など成分が多くなり夏季には乳脂肪分が少なくなる
- 調整(添加物なし)……低脂肪乳や無脂肪乳から一般的な牛乳など
- 添加物あり(原材料は生乳100%ではない)……俗にいう、コーヒー牛乳やイチゴ牛乳のほかカルシウムなど成分を強化した牛乳など