- 潮解は、固体が空気中の水分によってしだいにとけていくこと
- 溶解は、ある物質(気体または液体または固体)がある液体の中にとけること
- 融解は、固体の物質が加熱によって液体に変化すること
潮解(ちょうかい)とは
ある物質の固体が空気中の水分と反応して、しだいにとけていくこと。
潮解しやすい物質としては、
- 水酸化ナトリウム
- 塩化マグネシウム
- 塩化カルシウム
などがあります。
これらの物質を保存する際には、ビンを密封し、さらに栓をパラフィンろうで封じたり、デシケータ(乾燥器)に入れたりしなくてはなりません。
この潮解の性質を利用したものとして、押し入れ等に置く市販の乾燥剤があります。
これは容器の上部分に主に塩化カルシウムの粒が入っていて、空気中の水分と反応することで湿気をとるものです。塩化カルシウムと水分が反応してできた水溶液が、容器の下部分に落ちていくようになっています。
溶解(ようかい)とは
ある液体の中に、その液体以外の気体や液体、固体などの物質がとけること。
とける際には目視できないイオンや分子になって分散し、できた溶液の中ではその濃さが均一になります。
固体をとかす場合、わけたり細かくしたりすると液体に触れる部分が多くなるので、より早くとかすことができます。
溶液の粘度が高くなると、とける速さが遅くなり、固体のまわりの濃度が濃くそれ以外が薄い状態になることがあります。
そのような場合、溶液をよく混ぜて濃度が均一になるようにすると、とけるのが早くなります。
濃度がとても薄い溶液では、温度が高いほうが早くとけます。
※とくに飽和濃度(もうこれ以上溶かすことができない濃度)に近いくらい濃度が濃い場合は、温度が高いほうが早くとけるとは限りません。
高温でとけにくくなる物質としては、硝酸(しょうさん)アンモニウムなどがあります。
融解(ゆうかい)とは
固体を加熱して温度を上げていった時、ある温度でとけて液体に変化すること。
固体がとけて液体になる温度は融点といいます。
固体がすべて液体になるまで、物質の温度は変化しません。逆に、液体を冷却して温度を下げていった時に固体に変化することは凝固といいます。
液体が固体になる温度は凝固点といい、通常は融点と同じ温度になります。
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出典