- カルボナーラは、卵やパンチェッタなど動物性の具をまぜたソース
- ペペロンチーノは、とうがらしやにんにくなど植物性のソース
スパゲッティといえば、カルボナーラもペペロンチーノもおなじみの人気のメニューですね。今では家庭の食卓にも並ぶ手軽な料理のひとつでしょう。
カルボナーラ
起源にはいろいろありますが、多くはラティウム地方やナポリ料理を起源としています。また、1930年出版の料理本「Ada Boni」には載っていないことから、イタリア料理の歴史としてはそれほど古くもないでしょう。
ローマ料理のひとつで、「スパゲッティ・アッラ・カルボナーラ」といいます。名前には諸説あるものの、「carbonai」、もしくはローマの方言である「arbonari」、「Carbonara」など炭焼き職人から連想していることが多いです。
また、カルボナリという炭焼党……イタリアの秘密結社と関わっているという、ちょっと怖いような説も存在します。
カルボナーラの材料
卵が固まらないようにするためソースに生クリームいれることがありますが、本来は使いません。本来は、卵黄(もしくは卵全部)とチーズ、そしてパンチェッタかグアンチャーレという豚肉を素材として作ります。
- パンチェッタとは、「塩漬けにした豚のバラ肉」をさらに熟成・乾燥させたもの。単に肉の部位として、「豚のバラ肉」を指すこともある。
- グアンチャーレとは、「塩漬けにした豚のほほ肉(豚トロ)」をさらに熟成させたもの。バラ肉よりも脂身の多い部位。(イタリア語で、「le guanciale」は枕という意味にもなる。)
ペペロンチーノ
ペペロンチーノは、イタリアでは一般的な家庭料理。それなのにレストランのメニューに並ぶことはほどんとありません。しかし、どんなに貧しくとも作れるという一説から、「絶望のパスタ」とも呼ばれて愛されてきました。
名前は素材からきており、イタリア語で「アーリオ(aglio)」はニンニク、「オリオ(Olio)」は油、「ペペロンチーノ(Peperoncino)」はトウガラシという意味を持ちます。なお、オリオ(Olio)はとくにオリーブオイルのことをさす。
ペペロンチーノの材料
基本的には、オリーブ油にとうがらし(鷹の爪)とにんにくだけをいれて作るシンプルなスパゲティ。ほかにも、アンチョビやハーブをきざんでいれるなど、日本ではベーコンなど具だくさんにアレンジしたペペロンチーノもあります。
しかし、福岡県にはちょっと変わった絶品スパゲッティがあります。それは、レストラン「らるきい」の「ぺぺたま」。卵とペペロンチーノをからめたスパゲッティで、福岡では知らない人はいないというほど大人気です。
王貞治は、福岡ソフトバンクホークスの監督時代によく通ったほどです。福岡に行ったときは食べる価値ありの一品でしょう。
画像引用:TRAVEL STAR
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