- フィクションは、実際におきたことのように作った小説や映像のこと
- ノンフィクションは、実際におきたことであるか実際におきたことをもとにした小説や映像のこと
「ノンフィクション」の代表的な番組に「NHK大河ドラマ」をあげます。一方では「フィクション」の代表的な番組として、「サザエさん」をあげたなら違いがわかりやすいでしょうか?
近年では、普通は目にすることのない職業の裏側などよく調査しています。しかし、フィクションでも、実情が再現される作品も多い。ノンフィクションではないかと思えるほどの作品もありますね。
「フィクション」と「ノンフィクション」は、どちらも感動や夢、希望をあたえることができます。しかし、楽しいだけでなく現実を正面から受けとめなければならない作品もあるのです。
フィクション
フィクションは、ラテン語「fictio」からきており、fictioの語源は「fingō+-tiō」です。さらに古フランス語の語源「fingō」をたどると、「装う」や「ふりをする」という意味で使われていました。
なお、詩や劇については想像された文が多くふくまれるため、「フィクション」とはわけることがならわしになっています。
Oxford Dictionary(オックスフォード英語辞典)のなかでは、フィクションを解説する一文も記載されています。文には「でっちあげられたもの、あるいは本当ではないこと」という部分もあるのです。
フィクションの使い道
フィクションは、想像すればどこまでも自由自在なところがよいですね。違和感があったとしても不可能なことはないのです。
でも、同時によくないことも表現できてしまいます。なかには過大評価されていることなどフィクションには限度があります。
私たちは、創りだすものの影響力を理解する必要があるでしょう。
ノンフィクション
英語でつづると「non-fiction」になるノンフィクションです。日本では、ノンフィクションといえば雑誌の記事くらいのものでしかありませんでした。そのなかで文学としての認知など到底えられるものではなかったのです。
しかし、1960年「世界ノンフィクション全集」の刊行がきっかけで、ノンフィクションという言葉が一般に知られることになります。その後、文芸社でノンフィクション分野の賞を設けるなど、ようやく文学という認知度を高めていったのでした。
文学としてだけではなく、貴重な記録であるノンフィクション。今の日本には欠かせない分野としてその存在を確立したのです。
ノンフィクションの使い道
ノンフィクションは、事実を伝えられるところがよい貴重な創作でしょう。
生きとし生けるものの運命や死にいたるまで、限界や現実に不可思議さを伝えてくれます。そして、感動や未来への可能性、課題まであたえてくれるのです。
しかし、人間のおろかな面や辛い現実を突きつけられることにもなります。ノンフィクションは重たい課題も多いですね。だからこそ、創り続けることに意味があるではないでしょうか。
出典