- ツボとは、経穴、壺、坪のこと。人体にあるくぼみ部という意味もある。
- 経穴(けいけつ)とは、経絡(けいらく)上にあり、鍼や灸をおこなう要所。一般的にツボと呼ばれる。
ツボも経穴も同じ意味で使われます。
ツボは本来の意味から派生して、「気持ちのいい場所」「自分の好み」などの意味で使われることもあります。
本来の経穴でない部分がその人にとっての「ツボ」になることもありますし、「笑いのツボに入った」というような使われかたもしますね。
経穴とは
古代中国で生まれ、東洋医学では2000年以上の歴史のある治療法です。
人体には、「気血(生命エネルギー)」の通り道である経絡というものがあります。経絡上にあり、「気血(生命エネルギー)」の出入り口とされる要所が経穴です。
身体に異常があるときには経穴に痛みやしこりがみられ、鍼や灸をすることで症状が改善されます。
経絡上にあるものは正穴と呼ばれ、経絡上にない奇穴と呼ばれるものも存在します。
経穴の数は、WHO(世界保健機関)で361に統一されています。しかし、左右に存在する経穴もあり実際には約670穴もあります。
覚えてお得なツボ
身体の中にたくさんあるツボ(経穴)です。そのなかでもよく使われる、覚えてお得なツボをいくつか紹介します。
自分でできるものなので、ぜひ「ツボ押し」してみてくださいね。
合谷(ごうこく)
風邪、目の疲れ、花粉症、肩こり、ストレスなどに効き、万能のツボと呼ばれる。
取穴部位
手の甲側にある。親指と人差し指の骨の間にあるくぼみ。
労宮(ろうきゅう)
ストレス、緊張、胸の痛みなどに効果的。
取穴部位
手のひらの真ん中。手を握ったときの中指と薬指の間。
湧泉(ゆうせん)
肩こり、冷え、不眠、疲労などに効果的。
取穴部位
足の裏にある。足の指をすべて内側に曲げたときにできるくぼみ。
足三里(あしさんり)
足の疲労、むくみ、胃腸の症状などに効果的。
取穴部位
膝の皿の下にある外側のくぼみに人差し指を当て、4本指をそろえておいたときに小指が当たる部分。
承山(しょうざん)
足の疲労、むくみ、腰痛、痔などに効果的。
取穴部位
ふくらはぎの真ん中。アキレス腱を上にたどってつま先立ちをしたときにできるくぼみ。
ツボの押しかたと注意点
親指の腹を使い、痛気持ちいい程度に10秒ほど押す。
痛みがあるときやリラックスしたいときは人差し指、中指、薬指でやさしくさする。
満腹時や飲酒後、高熱やケガをしているときは避ける。
出典