- 特別出演は、ドラマや映画などで主役級の役者に主役以外の役や端役でも別格として出演してもらうこと。
- 友情出演は、ドラマや映画などで主役や監督などが親しい人に依頼して主役以外の役や端役として出演してもらうこと。
映画やドラマの出演者リストを見ていると、ときどき目にする特別出演や友情出演。頭に特別や友情の文字をつけることで、両方とも通常の端役とは違う特別な出演者であることを示しています。
また、日本ではあまり目にしませんが、カメオ出演も同じような意味をもっており海外では「cameo」や「スーパーエキストラ」ということもあります。
数々のサスペンス映画を手がけた監督のアルフレッド・ヒッチコック。
特別出演などとは少し意味あいが違いますが、自身の作品には必ずといっていいほどカメオ出演していたことで有名ですね。
特別出演や友情出演は、主役などメインのメンバーではありませんが、「作品に欠かせない存在」ということに変わりはないでしょう。
特別出演
特別出演は、ドラマや映画などで主役級を演じるベテランの役者に主役以外の端役を依頼するときに使います。
シーンによってはワーンシーンだけなど短い時間になることも多い。
作品によっては報酬が高くなることもありますが、「特別出演」と設定されるだけで名前にハクがつくという「いわば別格扱い」。そのため、役者にとっては非常に喜ばしいことだといえるでしょう。
仮に、「特別出演にして!」とお願いしたとしても、簡単になれるものではありません。
「この作品には絶対必要であると認められたときだけに起用される」、とても重要な役割をもった出演者になのです。
特別出演を起用している作品
「シン・ゴジラ」では、監督・庵野秀明が尊敬してやまない岡本喜八を特別出演として起用しました(「写真」のみ)。この映画には、岡本がメガホンを取った「日本のいちばん長い日」のカット割りなど岡本の手法が取り入れられています。
- 映画「めんたいぴりり」 田中健(2019年)
- 映画「Vision」 田中泯(2018年)
- 映画「シン・ゴジラ」岡本喜八(2016年)
友情出演
友情出演は、監督などスタッフや主役の役者から友人など親しい人に出演を依頼するときに使います。
「友情」で出演するということから、制作費用節減のために出演料が安くなるのが特徴。なかには、出演料はサービス「0円」で引き受けてもらえることもあるのです。
また、監督作品の常連や強い思いいれがあるなど、名を売りたいなどの理由から自ら友情出演を希望する役者もいます。特別出演と比べると、作品やスタッフに貢献するという意味合いが強いでしょう。
友情出演を起用している作品
「めんたいぴりり」では、博多華丸が主役であることから、コンビで相方の博多大吉も友情出演で起用されています。
- 映画「マスカレード・ホテル」 明石家さんま(2019年)
- 映画「めんたいぴりり」 博多大吉(2019年)
- 映画「こんな夜更けにバナナかよ」 佐藤浩市(2018年)
出典