- おかゆは、生米は飯を炊く倍以上の水分量でとろみがつくまでやわらかく煮たもの
- おじやは、雑炊の仲間で醤油やみそなどで味をつけご飯や生米と具をとろみがつくまでやわらかく煮たもの
おかゆもおじやも、水分を多く含み消化がよくて体調の悪いときには栄養補給としてかかせません。それは、離乳食や介護食など日常の食事としても幅広く活躍しています。
ときには、残った冷や飯や汁ものや野菜がおいしい主食に大変身。しかも、ご飯一膳よりも米が少量で低カロリーなことからダイエット食としても注目されました。
近年では、病人のための食事というイメージから脱したおかゆとおじや。それは、工夫しだいで楽しめる素敵な栄養食なのです。
おかゆ
おかゆは、粥の上品ないいかたでおかゆさんとも呼ばれます。そして、水分量によっては五分粥や七分粥などよび名も変わってきますね。
おかゆは、日本だけではなく東アジアや東南アジアのほかヨーロッパやアフリカでも一般的。しかし、日本とは違いそばの実やトウモロコシや小豆などを材料としているのです。
日本では、中国の「おかゆ」が有名。それは、白粥のほかにも鶏や干し貝柱などのだしで炊くことも多く、水分量は五分粥くらいでしょう。
おかゆの種類
おかゆには、具をいれるとさらに栄養価が高まります。たとえば、きざみねぎと溶き卵を入れたり、鮭の身をほぐし入れたりしてもおいしいです。
- 七草粥(ななくさがゆ)……米のおかゆに、セリ、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ(コオニタビラコ)、すずな(カブ)、すずしろ(ダイコン)をいれて作る。
- 茶粥(ちゃがゆ)……精進料理がもとともいわれ、現代ではふつふつしはじめた米のおかゆにほうじ茶や緑茶をまぜて作る。
- 芋粥(いもがゆ)……米の粥に、山芋やサツマイモをいれて煮た粥。
おじや
おじやは、雑炊の一種で語源には作るとき「じやじや」と音がするから「おじや」というひとつの説があります。
しかし、醤油などで味をつけるもののご飯粒の形をそれほど残さないことから雑炊とは別とする地域もあるのでした。
おじやの種類
おじやには、雑炊のようにさまざな具をいれるとおいしいです。また、ご飯を洗って粘りをとるかはお好みで。味つけも水でうすめるなどお好みで作りましょう。
- 卵のおじや……ニンジンやだいこん、しいたけなどをうすめの細切りにして煮る。煮たったら、洗ったご飯をくわえてだしと醤油で味付けしたら最後に溶き卵を入れる。
- ニラのおじや……ご飯がひたるより、多めの水を入れて煮る。ふつふつしてきたら、きざんだニラを入れて醤油で味つけする。
- おでんのおじや……ご飯がひたるより多めに、おでんの残り汁やひと口より小さめに切ったおでんの具を入れて煮る。溶き卵を入れて、器にもるとき、きざみ小ねぎをふりかける。