ホットワインが美味しい季節になりましたね。
海外ではクリスマスの時期に飲まれる冬の定番の飲みもの! 日本でもだんだんポピュラーになってきていますね。
海外ではグリューワイン(ドイツ)、ヴァンショー(フランス)、モルドワイン(英語圏)と呼ばれて、ホットワインは和製英語です。
そんなホットワインは、簡単に作れます。さらにホットワインには、体を温めるだけでなく、風邪や美肌にも効果があります。
今回は、ホットワインの効果とホットワインの作りかたをお伝えします。とくに電子レンジでも簡単に作れる方法をお伝えします。
ホットワインとは
果物(オレンジ、レモンなど)とスパイス(シナモンなど)をワインに入れて、砂糖やはちみつなどで甘みをくわえた温かい飲みもの。
加熱するので、アルコール分が飛び、味がまろやかになります。ワインが苦手な人でも飲みやすく、健康効果も高いので年々冬場の飲みものとして日本でも人気が出てきました。
ヨーロッパなどではママが作る定番の飲みもの。
- 英語……モルドワイン(Mulled wine)
- ドイツ語……グリューワイン(Gluhwein)
- フランス語……ヴァンショー(Vin chaud)
ちなみにホットワインは和製英語なので、外国人には言葉の意味が伝わりません。
電子レンジで簡単美味しいホットワインの作りかた
目安量は1人分です。
■■準備するもの■■
- 赤ワイン 150ml
- 水 50ml
- クローブ 2つぶ
- シナモンスティック 1本
- はちみつ又は砂糖(スプーン大さじ一杯くらい)
- オレンジの輪切り(皮や白いとこをキレイにとっておく)orオレンジジュース少々でもOK
目安はワイン5:オレンジジュース1 - もしあれば、乾燥させたみかんの皮(漢方薬だと、陳皮ちんぴといいます。)
赤ワインは安いものでOKです。もったいないのはもちろんですが、スパイスや砂糖などを入れるので主張の強い(渋みが強いなど)ワインだと味のまとまりが悪くなります。
味付けは甘くなるので甘口のワインがいい!
- 耐熱ボウルにワイン・水・ハチミツor砂糖をいれてかき混ぜます。
水は入れると口当たりよくなります。
砂糖はワインの酸味をおさえる作用があります。 - しっかり混ざったら、残りのスパイス・オレンジを入れます。
スパイスは原型のままがよいです。パウダー状だと粉っぽくなる場合があります。 - 電子レンジで1分くらいずつ温度をみてください。温度設定可能の電子レンジなら60度に設定してください。60度以上になるとアルコールが飛んでしまいます。
- 沸騰しないように気をつけながら煮だす時間が長いと風味がアップして完成です。
■■ちょい足し■■
果物もオレンジ以外に、りんごを入れても香りがよくなります。ホットワインにブランデーをちょい足しするのも香りがよくなっていいですよ。
■■ホットワイン作り方動画■■
※音声あり
動画では1人前の作りかたになっています。スパイスもシナモンパウダーを使用しているので、かなり簡単に作っています。
ホットワインに適した香辛料(スパイス)
香辛料(スパイス)はもともと薬としての効果もあります。
いろいろなスパイスを入れることで、冷え性など症状別の効果がアップします。
スパイスは、今回紹介したモノ以外にもたくさん適したものがあります。それぞれがもっている薬効も一緒にご紹介します。
クローブ
漢方では、丁香(ちょうこう)、丁子(ちょうじ)と呼ばれます。
- 健胃、解熱、鎮痛(歯の痛み)、鎮静、消炎、利尿によいとされています。
- インドや欧州では催淫薬や、お産の分娩促進薬としても利用されます。
- ちなみにゴキブリがこの香りを嫌うのでゴキブリ除けとしても使用されることがあります。
参照先:hontonano
シナモンスティック
漢方では、桂皮(ケイヒ)と呼ばれます。
- 鎮静、鎮痛、抗菌、血圧降下、覚醒、胆汁分泌促進、抗ストレスなどに効果があると言われています。
- また古くより体を温める効果があると言われています。
参照先:hontonano
ナツメグ
漢方では、肉豆蒄(にくずく)と呼ばれます。
食欲増進作用があり、興奮剤としてももちいられます。
参照先:株式会社中屋彦十郎薬舗
八角
スターアニスと呼ばれたり、漢方では大茴香(だいういきょう)と呼ばれます。
カラダを温める作用、気を巡らす作用があります。
参照先:漢方デスク
しょうが
漢方では生姜(しょうきょう)と、乾姜(かんきょう)にわけられます。
- 生姜:生のしょうが
- 乾姜:蒸して乾燥させたもの
- 効果は、生姜は浅いとこをあたためて、乾姜はより深いところを温めると言われています。
参照先:医王堂薬局
みかんの皮
乾燥させたみかんの皮は漢方では陳皮(ちんぴ)と言います。
- 気(ストレス)を整える作用
- 健胃作用
- 去痰作用
- 鎮咳作用
があると言われています。
参照先:ハル薬局
スパイスを入れることで、ホントお薬のようになりますね。風邪のひき始めにも効果的です。
赤ワインに入っているポリフェノールには、抗酸化作用、殺菌作用、抗菌作用があるので風邪予防、シミやシワなどの美容効果もあるので究極のお酒と言ってもいいでしょう。
とくにレスベラトロールという赤ワインに含まれているポリフェノールは、抗酸化作用が強く、アンチエイジングには最適です。
コショウ
どの家庭にもあるスパイスの代表が「コショウ」ではないでしょうか? ホットワインにコショウを入れるだけでなく、最近はジントニックなどカクテルにも入っているときもあります。
血行促進作用、消化促進作用があります。
はちみつ
スパイスではないのですが、味をまろやかにしたり、栄養もあったりするのでぜひホットワインに入れたいひとつです。
グルコン酸という殺菌消毒作用により、のどの痛みや咳止めに効果を発揮してくれます。
ホットワインがもつ女性にうれしい効果
ホットワインの美白効果
- 赤ワインのポリフェノール(抗酸化作用)
- 活性酸素が肌荒れやニキビ・シミ・くすみの原因といわれています。これを抗酸化作用で予防できます。
- ほかにもスパイスの効果によって、体温がアップするので新陳代謝も上がり効果が倍増です。
ホットワインの風邪予防効果
- スパイスをみてもらうとわかりますが、すべて漢方薬です。そこにオレンジのビタミンCや、りんごを入れると胃腸にもやさしいです。
- とくにしょうがを乾姜にしてホットワインを作ると深部体温が上がりカラダはぽかぽかです。
ホットワインの婦人科疾患予防効果
生理痛や不妊症などは冷えが原因のひとつになっています。温かいホットワインには冷え性予防によいとわかりますよね。
さらに、スパイスの中のシナモンスティックや、クローブ、八角、みかんの皮には【気】のめぐりに関係しています。
東洋医学では気と血は相互関係として重要な役割があります。気のめぐりがよくなると、血に関係する病気(婦人科系)にも効果があります。
気のめぐりがよくなるとストレスにも効果的です。
ホットワインのむくみ予防効果
胃腸が温まれば水はけもよくなります。さらに、クローブ、八角には利尿作用もあるので、飲んだ次の朝は足がほっそりしているかも!?
ホットワインがもつ効果のまとめ
いかがでしたか? ホットワインとスパイスってじつはすごい合うんです。
寒い夜に飲んでから寝ると、熟睡間違いなしです。
スパイスやフルーツを入れるのでアルコール度数(だいたいワインは13%くらい)は下がります。
アルコールに弱い女性はぶどうジュースをブレンドするのもありですよ。
白ワインで作ってもまた香りが違って楽しめますね。
通常のホットワインは、ホーロー鍋やガラス鍋を準備して、沸騰させないように注意深く作らないといけません。しかし、電子レンジレシピだと簡単ですよ。
ホットワインには女性にうれしい効果がありました。
- 美白効果
- 風邪予防効果
- 婦人科疾患予防
- むくみ予防
とにかくカラダを温めてあげるといろいろなメリットが出てきますよ。
ぜひ、一度ホットワインを作ってください。
参照先:hontonano
参照先:株式会社中屋彦十郎薬舗
参照先:漢方デスク
参照先:医王堂薬局
参照先:ハル薬局