- CDとはcompact disc の略。音楽の再生専用で、ソニーとオランダのフィリップス社が開発した光ディスクです。主に音楽ですがコンピューターのデータ用、派生規格の普及により、音楽以外のデジタル情報収録にも用いられています。
- MDとはMini Discの略。ソニーが開発した光磁気ディスクで、音楽の再生だけでなく録音もでき、振動にも強く持ち運びにも便利。
しかし、CDからMDにダビングする際、音質の低下や、ダビング回数に制限がある点がデメリット。
CD・MD共に、音楽を持ち運ぶためのディスクであることは認知されています。具体的な違いについて解説します。
CDとは?
ソニーとオランダのフィリップス社が開発。レコードに替わり、音楽を記録するために開発した再生専用の光ディスクで、直径12㎝と8㎝があります。
アナログ方式のレコードに替わる、デジタル方式での音楽・映像・データの記録媒体として開発されました。
CDへの録音方法は、デジタル方式でおこない、一度書き込みされると追加で録音や削除することはできません。
映像用としてのビデオCDも一時期は流通しましたが、上位規格のDVDの普及によりビデオCDへの対応機器の数は減っています。
CD-Rはデータの追加記録ができ、CD-RWについてはデータの消去を可能にし、書き換えができるディスク。
CDの寿命についてはディスクの裏面に傷を付けないこと! これは広く認知されていますが、実は表面も大事にあつかう必要がります。
CD-RやRWの裏面に着けてしまった傷は、相当深くない限り音飛びの原因になりません。しかし、表面に付けてしまった傷は、簡単に裏面のアルミニウム層にも傷が届いてしまうのです。
そのため、裏面にキズが無くても、表面に油性ペンで記入したり、傷を付けたりすると音飛びの原因に! 取り扱いには注意が必要です。
MDとは?
ソニーが開発し、1992年に製品化された光学ディスク。直径64mmとコンパクトな上、ディスクがカートリッジにおおわれているため、傷やホコリが付きにくく、CDよりあつかいやすいのが特徴。
CDからのダビングでは、音声を圧縮してMDへ録音されます。CDと比べると、基本的に音質はおとるなど、オーディオマニア層には浸透しませんでした。
MDの寿命について、書き込み回数は1000万回と制限されています。しかし、保存期間に期限はありません。
結果として、物理的に破損しない限り、永久と言えます。
ただ読み取りの際、物理的な経年変化で読み取りできなくなる可能性のほか、熱による変形や、高温多湿での環境で保管することも劣化の原因になります。
近年、音楽の視聴手段は、ダウンロード型サービスやストリーミング型が主流となりつつあることから、CDやMDは過去のものになる時代をむかえるのかも知れませんね。
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