どちらも雨が降っているときの状況をあらわす言葉ですが、正式な気象用語ではありません。
明確な決まりがある言葉ではなくマスコミが伝わりやすい表現として使用している言葉です。
- 夕立は夏の午後から夕方にかけてみられる天気で、雷をともなって大雨が降っている状況を表します。
- ゲリラ豪雨は集中豪雨の一種です。
夕立
夕立は、正式な気象用語ではなく、マスコミがよく使う表現のひとつです。最近では、ゲリラ豪雨という表現のほうが使われることが多いです。
ひと昔前は、夏の夕方、気温が上昇することで、大気が不安定となり大雨が一時的に降ることが多く、その天気を夕立といいます。
- 夕立の語源は諸説ありますが、夕方に積乱雲が昇り立つ様子から夕立となった説
- 昔の雷をともなう大雨を「彌降り立つ雨(いやふりたつあめ)」と表現しており、「やふりたつ」→「やふたつ」→「ゆうだち」となり、これに「夕立」の文字をあてたという説
このふたつの説のうち後者が有力な説となっています。
語源としては、夕方に降るから「夕」の文字が使われているというのは間違いです。ただの当て字です。
「夕立」が使われるのは川の氾濫(はんらん)や土砂崩れなどの災害が発生しない程度の雨のときに使われることがおおい言葉です。
ゲリラ豪雨
ゲリラ豪雨も、正式な気象用語ではなく、テレビやラジオで天気をつたえるときにマスコミが使用する言葉で、集中豪雨、局地的大雨のことをゲリラ豪雨といいます。
大気の状態が不安定になることで発生する局地的な豪雨をゲリラ豪雨とよびます。
ゲリラ豪雨は正確に予報することが難しく、突然の大雨にみまわれることから、軍事用語の「ゲリラ(guerrilla)」という言葉を利用して表現されています。
発生のメカニズムは夕立と同じですが、夕立との大きな違いは最近のヒートアイランド現象により夏の午後だけでなく、常に熱い状態で夏の午後に限ったことではないというところです。
※集中豪雨:正式な気象用語。雨を降らせる積乱雲が同一の場所で次から次に発生し発達を繰り返し、同じ場所に集中して数時間にわたりつよく降る雨のことです。100mmから数100mm降る雨をいいます。
※局地的大雨:正式な気象用語。狭い範囲で数10mm程度の雨が短時間で降ります。
気象庁では夕立もゲリラ豪雨も正式な気象用語としていません。そのため気象予報としてはどちらの言葉も登場しません。
人によって感じかたが違うため、明確な規定のない言葉を使って予報をだすことはありません。ただし、テレビなどで気象予報士が天気の説明をするときには、よりわかりやすい言葉として使われることが多いです。
「ゲリラ豪雨」が使われるのは、川の氾濫や土砂崩れなどの災害がおこる可能性の高いときに使用されることが多いです。
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出典